なぜ変える人と守る人が惹かれ合うのか
二人は似ているから惹かれるのではなく、自分にないものを相手が持っているから惹かれます。いつも新しいことを始める統率者は、自分が安定していないことをうすうす知っていて、だから変わらない守護者のそばで初めて安心します。
守護者は反対に、同じものを長く守るうちに、ふとどこへ向かえばよいか分からなくなります。方向を決めてくれる統率者に出会うと、迷っていた守護者もまた動きだします。
統率者は新しい方向が見えるとすぐに先頭に立ち、守護者は守るべきものを黙って守ります。統率者は変えようとし、守護者は守ろうとします。
正反対に見える二人が一緒にいると、統率者は変化を安定して進められ、守護者はどの方向へ守っていけばよいかが分かります。以下では、二人がどこで互いを補い、どこで対立するのかを、いくつかの角度から書きました。
二人は似ているから惹かれるのではなく、自分にないものを相手が持っているから惹かれます。いつも新しいことを始める統率者は、自分が安定していないことをうすうす知っていて、だから変わらない守護者のそばで初めて安心します。
守護者は反対に、同じものを長く守るうちに、ふとどこへ向かえばよいか分からなくなります。方向を決めてくれる統率者に出会うと、迷っていた守護者もまた動きだします。
二人のいちばんの強みは、危機と日常を分けて受け持つことです。状況が急に変わるときは方向を決める統率者が先頭に立ち、穏やかな日には守護者が基本的なことを気にかけます。危機に強い人とふだん誠実な人が、一つのチームになります。
統率者が決断して始めた新しいことを、守護者が長く続けられるやり方で定着させます。守護者がいなければ統率者は新しく始めたことを長く続けられず、統率者がいなければ守護者は守ってきた秩序を時代に合わせて改められません。二人が一緒にいるとき、新しく始めたことが長く続きます。
二人は、いちばん惹かれた特徴のせいで、いちばんよく食い違うようになります。守護者の変わらない姿を頼りにしていた統率者は、守護者の頑固さをもどかしく思います。統率者のきっぱりした態度に安心していた守護者は、統率者の速さに付いていくのがつらいと感じます。
変化を進める力にも、今あるものを守る力にも、よい面と悪い面が一緒にあります。速く決断すれば確かめる時間を飛ばすことになり、かたくなに守れば必要な変化まで遅らせることになります。二人がこの力を加減できなければ、助けになっていた力のせいで互いに疲れます。
二人がいちばんよく経験する対立は、いつ変えるかの見方が違うことから生まれます。統率者は今変えようと言い、守護者はまだ確かめられていないと言います。どちらが正しいかを決めることではなく、二人が何を優先するかが違うのです。
決める権限が片方に集まると、もっと深い危険が生まれます。統率者がすべての決定で先に答えを出し、守護者が黙って従うだけになると、守護者はいつのまにか、統率者を信頼するのではなく統率者に服従するようになります。従う人が疑う習慣を失うと、二人の関係も組織も危うくなります。
二人は、統率者が前で新しいことを始め、守護者が後ろで基本を守るチームになります。危機に強い統率者と、ふだん誠実に管理する守護者が一緒に働くとき、組織は長く保たれます。
推進と決断は統率者が受け持ち、守護者は安定した一貫した態度を守って、バランスを取ります。決定を意識して分け合い、変化の速さを一緒に調整するほど、二人は深い仲になります。
二人は一生の友人になりやすい組み合わせです。統率者は新しい試みを勧め、守護者は変わらずに待ちながら、互いにないものを補い合います。
子どもは統率者の推進力と守護者の安心感を一緒に学びます。ただし、子どもに従う態度だけを教えず、自分で問う態度も一緒に育てるとき、バランスが取れます。