ごめんと言ったのに相手の機嫌が直りません。謝った人の気持ちが足りないからではなく、相手には謝罪のほかに要るものがあった場合が多いのです。
何を謝っているのかが抜けているからです。ごめんという言葉だけでは、謝られた人は、謝った人が何を悪いと分かっているのか確かめられないので、その言葉をその場を早く終わらせたい言葉として聞きます。
相手が求めていたものが謝罪ではないこともあります。なぜそうしたのか説明を聞きたかったり、次はどうするのか聞きたかったのに謝罪だけを受け取っても、何も解決しないのです。
もうやることがないと感じます。間違いを認めて謝りもしたのに状況がそのままなら、これ以上何をすればよいのか分かりません。
割に合わないと思うようになります。謝罪を受け取ったあとも相手が同じ話を続けると、謝った側は罰を受けていると感じ、次からは謝ること自体をためらうのです。
謝罪を何と見るかが違います。間違いを認める言葉と見る人にとって謝罪は終わりで、関係を直していく始まりと見る人にとってはその次のほうが大事です。
気持ちが収まるまでにかかる時間も違います。謝罪を受け取ればすぐ気持ちが収まる人もいれば、何日かたってから気持ちが収まる人もいます。何日かかかる人が心が狭いのではなく、気持ちが収まるまでの速さが違うということです。
何を間違えたのかをそのまま言います。約束を忘れて待たせたことが悪かったと言えば、相手は自分の気持ちを分かってもらえたと感じます。ごめんという言葉だけでは、何を間違えたと思っているのかを伝えられません。
次にどうするかを一緒に言います。これからどうすると添えれば、相手はその謝罪を約束として受け取ります。理由の説明は短くして、言い訳につながらないようにするのです。
受け取る側が謝罪を形だけのものと思うようになります。相手が同じことで毎回謝ると、受け取る側はその言葉を信じなくなり、謝罪を聞いても変わることはないと見なすのです。
受け取る側は言わなくなります。言っても同じ謝罪しか返ってこないと思うと問題を話さなくなり、代わりに、この関係をどう見るかを静かに決めていきます。
謝罪が通じないのは本心がないからではなく、気持ちが収まる方法が互いに違うからであることが多いのです。何があれば気持ちが収まるのかは人によって違います。
関係分析の「関係を修復する六つのステップ」は、喧嘩のあと気持ちを確かめることから何日か後に短く振り返ることまで、二人に合う順番を示します。謝罪の次に何をすればよいのかが、その順番で分かるのです。
この文書は自己理解を助けるための行動パターンの説明であり、医療・心理の診断や相談に代わるものではありません。日常生活が揺らぐほどの困難が続く場合は、専門家の助けを受けることをお勧めします。
この記事はタイプ一般の話です。 あなたの組み合わせで実際にどう出るのかは、測定で確かめます。