がっかりすることがあっても何も言わない人がいます。大丈夫だと言い、実際に怒りもしません。ただ、その出来事を忘れてはいません。何か月かあとに、まったく別のことで大きく喧嘩したときに、それまでのことをまとめて言うことになります。
言った瞬間に関係が悪くなると考えているからです。相手に言い訳をさせたり申し訳なく思わせたりしたくなくて、我慢します。我慢することが思いやりだと考えている場合が多いのです。
自分の気持ちが正当かどうか自信がないことも理由です。この程度でがっかりするのは神経質ではないかと先に確かめるのですが、確かめ終わるころには言うべき時が過ぎています。
大丈夫だという言葉をそのまま信じます。確かめるよりどころがその言葉だけなので、問題はなかったと覚え、同じことを繰り返します。
だから、あとでがっかりしたと言われると納得できません。あのとき言ってくれればよかったのにと返してしまうのですが、これを言われた側には、次も言わない理由ができます。
言ったときと言わなかったときの損を違うふうに見ています。一方は言わずに生まれる損を大きく見て、もう一方は言って生まれる気まずさを大きく見ます。判断が違うだけで、どちらも関係を守ろうとしているのです。
気持ちに気づく速さも違います。その場ですぐ分かる人がいて、家に帰ってから何が嫌だったのか分かる人がいます。あとから分かる人は、その瞬間は本当に大丈夫でした。
我慢する側は、いつ言うかを決めておくほうがよいでしょう。がっかりしたその場で言いにくければ、その日のうちに一文だけ送ります。さっきのあの言葉に少しがっかりした、という程度で足ります。長く説明しなくてかまいません。
聞く側は、なぜあのとき言わなかったのかと尋ねないことです。その質問を受けると、我慢する側は、次にがっかりすることがあっても言いにくく感じます。聞く側が、遅くても言ってくれて分かったと答えれば、我慢する側は次はもっと早く言いやすくなります。
我慢する側は、我慢したことを一つずつ覚えています。一つずつは小さくて言わずにいたのに、数が増えると関係そのものを悪く評価してしまうのです。ある日まとめて言うと、相手は急だと感じます。
言わなかった期間が長いほど、言い方が強くなります。我慢する側は、長く我慢したぶん強く言わないと伝わらないと考えます。ところが相手は、強い言い方を聞くと、中身より態度を先に問題にし、二人は肝心のがっかりしたことを話せません。
どちらが我慢する側でどちらが言う側かは、二人が一緒にいるときに決まります。ふだんは我慢する人も、自分よりもっと我慢する相手といると、言う側になります。
関係分析では、二人の結果を並べて、二人がどこで対立するのかを説明し、そのうえで、その関係に合う決めごとを示します。どちらが敏感かではなく、どちらが先に切り出す関係なのかが分かります。
この文書は自己理解を助けるための行動パターンの説明であり、医療・心理の診断や相談に代わるものではありません。日常生活が揺らぐほどの困難が続く場合は、専門家の助けを受けることをお勧めします。
この記事はタイプ一般の話です。 あなたの組み合わせで実際にどう出るのかは、測定で確かめます。