一方は十分前に着いていて、もう一方はいつも五分ほど遅れます。二人は遅れた時間のせいではなく、遅れることを互いに違うふうに受け取るので、言い合いになるのです。
時間の数え方が違うからです。移動の時間だけ数える人は家で支度する時間を入れ忘れ、余裕まで入れて数える人はいつも先に着きます。
やっていることをいつやめるかも違います。時刻に合わせてやめる人もいれば、やっていたことを終えてから出る人もいるのです。やっていたことを終えてから出る人は、毎回少しずつ遅れます。
相手が自分の時間を大したことではないと思っていると感じます。五分は短いのですが、相手が毎回遅れると、待つ側は時間より相手の態度を問題にするようになります。
先に来ている側は、いつも損をしていると考えます。余裕を持って出る人は、そのぶん自分の予定を早めているのに、そうして予定を早めたことには誰も気づきません。
時間を守ることを何と見ているかが違います。約束の基本だと見る人もいれば、数分の差は調整できるものだと見る人もいるのです。
一つのことに集中する度合いも違います。やっていることに深く集中する人は、時刻を確かめられないことが多くなります。無視したのではなく、気づけなかったのです。
遅れる側は、着く時刻ではなく出る時刻を決めます。何時までに着くという約束より、何時に家を出るという約束のほうが守りやすいのです。
待つ側は、遅れそうなら先に知らせてほしいと頼みます。遅れることより、分からないまま待つほうがつらいと伝えておけば、相手は何をすればよいか分かります。
待つ側も遅れて出るようになります。相手がどうせ遅れると思って自分も遅く出ると、二人にとって約束の時刻に意味がなくなり、やがて本当に大事な約束でも、二人の着く時刻が合わなくなるのです。
遅れる側は毎回謝るのに疲れます。同じ謝り方を繰り返すと、相手は本心だと感じられなくなり、謝ることが形だけのものになると、二人は次の遅刻を大したことではないと思うようになります。
時間の問題はまじめさの差に見えますが、たいていは段取りの立て方の差なのです。まじめな人でも、支度の時間を除いて移動時間だけを数えると、いつも遅れます。
関係分析の「繰り返される争い」には、二人のあいだで繰り返し起きそうな言い合いが場面ごとに出ます。待ち合わせの時間がその一つなら、何を先に決めておけばよいかという決めごとまで一緒に見られるのです。
この文書は自己理解を助けるための行動パターンの説明であり、医療・心理の診断や相談に代わるものではありません。日常生活が揺らぐほどの困難が続く場合は、専門家の助けを受けることをお勧めします。
この記事はタイプ一般の話です。 あなたの組み合わせで実際にどう出るのかは、測定で確かめます。