仕事を決めるには、何を基準に選ぶのかを先に決めることです。適職診断をいくつ受けても、基準がない人は、その結果をどこに使えばよいのか分かりません。たいていは、情報ではなく基準が足りない場合です。
基準は大きく三つです。自分が何を得意とするのか、何をしているときに疲れにくいのか、どんな条件で働きたいのかです。好きなことだけを見て選んだ人は、残りの二つが合わないとき、その仕事を長く続けられません。
三つのうちどれを先に見るかは人によって違います。今すぐ収入が要る人は条件を先に見て、長く働く分野を選ぶ人は疲れにくいほうを先に見ます。順番を決めると、選べる進路が自然に絞られます。
どちらか一つを選ぼうとすると、答えは見つかりません。何が好きかはやってみないと分かりませんし、何が得意かは時間がたたないと分からないからです。
実際に使える基準は別にあります。仕事がうまくいかないときにも続けられるかどうかです。仕事がつらくなると、人はその仕事をあまり好きでなくなり、自分が得意だともあまり感じなくなりますが、続けられる分野なら、そのときにも続けられます。
適職診断の結果は、方向を絞るのには使えますが、その結果だけで職業の名前まで決めることはできません。同じ結果を受け取った人たちが、まるで違う仕事をしながら元気にやっていることがよくあります。
適職診断で分かるのは、どんなやり方で働くと楽なのかです。一人で長く集中するほうが楽なのか、人と合わせながら働くほうが楽なのか、決まった手順に沿うほうが楽なのか、毎回新しいことをするほうが楽なのかです。この結果を職業選びではなく働き方選びに使うと、ずっと正確に選べます。
小さくても、自分で経験してみるしかありません。その分野で働いている人と一度話すか、短い課題を一つやってみるか、関わりのある集まりに一度出てみるだけでも、予想と実際がどれだけ違うかを確かめられます。
決めるのを先延ばしにして情報だけを集めるのは、たいてい役に立ちません。調べるほど候補だけが増えて、実際に経験したものは相変わらず一つもありません。
変えられます。ただし変えるたびに、また初めからやり直すわけではありません。働き方、人との接し方、分野の知識のかなりの部分は、次の仕事でもそのまま使います。
だから、最初に選んだ進路ですべてが決まると考える必要はありません。完全な答えを待って何もしないより、今の条件でいちばんよいものを一つ選んで、何年かやってみてから決め直すほうがよいでしょう。
何が得意かと、どんな環境で疲れにくいかは、分けて確かめる必要があります。得意な仕事でも環境が合わなければ長く続けにくく、環境が合っても不得意な仕事なら続けにくいのです。
Beyond Persona の測定結果では、追求する価値・成長志向性・決断力を別々に確かめられます。それぞれ、人生で意味と貢献を報酬や快適さより先に置く度合い、学んでよくなろうとする度合い、早く決める度合いです。分野を変えるべきなのか、同じ分野で働き方を変えるべきなのかを判断するときに、この結果を使えます。
この文書は自己理解を助けるための行動パターンの説明であり、医療・心理の診断や相談に代わるものではありません。日常生活が揺らぐほどの困難が続く場合は、専門家の助けを受けることをお勧めします。
この記事はタイプ一般の話です。 あなたの組み合わせで実際にどう出るのかは、測定で確かめます。