処刑者、何が出会って生まれるのか
数値と効率を絶対の基準にする思考、ためらわずにすぐ実行する特性、そして他人の苦しみに共感する反応がない状態。三つが一人の人に同時にあるとき、このパターンが発現します。このパターンのある人は、ほかの人がどうしても下せない決定を下せる、まれな実行力を持っています。ただ、人が受ける苦しみを計算に入れないので、成果が大きくなるほど周りの人が疲れていきます。
数字のために、人を計算から外す人
処刑者は死刑を執行する人。
現れる役割53のうちの一つ数値と効率を絶対の基準にする思考、ためらわずにすぐ実行する特性、そして他人の苦しみに共感する反応がない状態。三つが一人の人に同時にあるとき、このパターンが発現します。このパターンのある人は、ほかの人がどうしても下せない決定を下せる、まれな実行力を持っています。ただ、人が受ける苦しみを計算に入れないので、成果が大きくなるほど周りの人が疲れていきます。
このパターンのある人は、あらゆる状況を効率だけで計算し、判断するとすぐに処置します。危機や組織再編の局面では大いに必要とされる能力で、実際に短期の成果ははっきりとつくり出します。
近しい人のつらいという言葉が非効率な邪魔に聞こえ始めたなら、仕事のときだけでなく、身近な人に接するときにもこのパターンのとおりに振る舞っている合図です。短期の実績を得ようとして長期の信頼を失っていることには、時間がたってから気づきます。
冷静さは、感情に左右されないまま、人が受ける苦しみを計算に入れることです。冷酷さは、その苦しみを計算からすっかり外してしまうことです。同じように難しい決定を下しても、冷静な人は苦しみを知ったうえで引き受けることを選び、冷酷な人は苦しみをまったく考えずに実行します。冷酷さに近いほど、このパターンは濃くなります。
同じパターンでも、弱く表れている人と強く表れている人とでは、暮らし方が違ってきます。
程度によって、この実行力を使う範囲が変わります。薄いときは仕事のときだけこの実行力を使い、私的な関係では意識して調節できます。濃くなるほど、家族と同僚と組織が順に疲れていき、最後にはそばに残る人が減ります。どれくらい濃いかは人によって違うので、測定結果を見ないと分かりません。
このパターンは、数字で判断しなければならない状況ではっきり現れます。この人は状況を効率だけで計算し、判断したらすぐに手を打って、ほかの人がとても下せない決定を下します。危機やリストラの場面では大いに必要とされる力で、短期的な成果もはっきり出します。
このパターンは、外からは冷静な性格と見分けにくいものです。感情に振り回されないことと、人が受ける苦しみを計算から外すことは、別のことです。身近な人がつらいと言う言葉が、非効率な邪魔に聞こえ始めたなら、自分がこのパターンかどうか、一度振り返ってみる価値があります。無料診断の76問でタイプを確かめ、288問の全体分析で、このパターンの測定値を確かめます。
どちらも、感情を計算に入れません。違うのは目的です。冷徹な推進者は、自分の利益のために動きます。相手がどうなるかは、初めから考える対象ではありません。処刑者は、組織の数字のために動きます。苦しみという項目だけが、計算から抜け落ちているのです。そのため、冷徹な推進者は一人で残り、処刑者は実績を残します。
このパターンは、直すべき欠点ではありません。難しい決定を下せる人は、危機のときに組織を守ります。冷静さと冷酷さは、人が受ける苦しみを計算に入れるかどうかで分かれます。冷静な人は苦しみを知ったうえで受け入れることを選び、冷酷な人は苦しみを初めから計算から外して実行します。短期的な実績を得るために長期的な信頼を失っていることには、あとになって気づきます。
この文書は自己理解を助けるための行動パターンの説明であり、医療・心理の診断や相談に代わるものではありません。日常生活が揺らぐほどの困難が続く場合は、専門家の助けを受けることをお勧めします。